オランダ代表でも中心選手のデ・ヨング photo/Getty Images
バルサの中盤をコントロールする存在に
シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタも去り、セルヒオ・ブスケッツも32歳とベテランの領域に入った。
バルセロナの中盤は新たなリーダーを求めていたわけだが、昨夏にアヤックスから獲得したMFフレンキー・デ・ヨングは新リーダーにふさわしい実力者と言えるのではないか。
あの3人と同じクオリティを発揮するのは簡単なことではないが、デ・ヨングも特別な技術の持ち主だ。今季からはオランダ代表でも指導を受けたロナルド・クーマンがバルセロナの指揮官に就任しており、デ・ヨングの重要度は増している。
デ・ヨングは正確なパスで攻撃のリズムを作る仕事に加えて、ドリブルでボールを運ぶプレイも上手い。相手のプレスでボールを失う機会も少なく、最終ラインの選手は安心してデ・ヨングにボールを渡せるはずだ。
スペイン『MARCA』によると、長くバルセロナの中盤を支えたシャビもデ・ヨングのクオリティを高く評価している。2022年にはカタールでワールドカップが開かれるが、シャビはそこでもデ・ヨングが輝きを放つはずと太鼓判を押す。
「彼にはバルセロナで時代を作る能力があると考えている。2022年のワールドカップでもオランダ代表におけるベストプレイヤーの1人になると確信しているよ」
「彼は素晴らしいフットボーラーだ。ターンの難しいエリアでもボールを受けることを恐れていない。彼は非常に優れている」
シャビやイニエスタと同じではないが、デ・ヨング流のやり方で長きにわたってバルセロナの中盤をコントロールしていけるだろう。バルセロナはデ・ヨング獲得へ総額8600万ユーロとされる移籍金を費やしているが、能力と23歳の年齢を考えれば獲得は正解だったか。