ラポルタ氏の就任はバルサにとって吉と出るか photo/Getty Images
新会長の就任が決定
FCバルセロナに追い風が吹いている。今季は低調なスタートとなったバルサだが、ここに来て2位と復調。
7日に行われたバルサ会長選の開票の結果、ジョアン・ラポルタ氏の11年ぶり2度目の就任が決まった。クラブ公式の発表によると、3万票を超える投票数での就任となった。そこまで期待値が高まる理由は、彼がバルサの黄金期を支えた1人であるということだ。
2003年に会長となったラポルタ氏は、過渡期を迎えたバルサを立て直す。前年を6位で終えていたチームだったが、ライカールト氏を監督に招聘。前会長が負った多額の負債を抱えながらロナウジーニョなどを獲得し、2010年まで7年間の在籍で二度のチャンピオンズリーグ制覇と8つの国内タイトルをもたらした。
現在のクラブは昨季のラ・リーガを2位で終わり、6シーズンCL決勝に進めていない。また新型コロナウイルスの影響でクラブは多額の負債を抱えており、クラブの状況に当時を重ね合わせて投票したソシオも少なくないだろう。過去にチームを立て直した経験のあるラポルタ氏は現在のバルサの状態にうってつけの人材と言っても過言ではない。
クラブの顔であるメッシの残留など、新会長に課せられた課題は大きい。しかし、ラポルタ氏は会長就任のスピーチで「私たちの目の前には多くの挑戦があり、それを達成できる確信がある」と自信を語っている(クラブ公式HPより)。チームは開幕10試合で14ポイントと低迷していたが、現在リーグでは16戦無敗で2位。首位アトレティコ・マドリードの背中を捉えている。これに加えて黄金期を知るトップの就任。バルセロナの復権に期待が高まってきた。