2018年に初招集されたウォード・プラウズは高精度のキックが魅力 photo/Getty Images
所属クラブで存在感を示す
イングランド代表はカタールワールドカップの欧州予選を戦っており、第1節ではサンマリノに5-0、第2節ではアルバニア相手に2-0で勝利を収め連勝。チームとして悪くないスタートを切ったといえる。
そんなイングランド代表だが、今回招集されたメンバーにはラヒーム・スターリング、メイソン・マウント、ハリー・マグワイアなどすでにビッグクラブで実績を残している選手に加えて、中堅クラブで中心を担う期待の選手たちも多く名を連ねている。
サンマリノ戦でスタメンに指名されたのがジェームズ・ウォード・プラウズ。サウサンプトンで南野拓実とも共闘する26歳はここまでセインツ一筋のキャリアを送っている。主将としてチームを牽引するだけでなく、得意のプレイスキックはデイビッド・ベッカムを彷彿とさせる精度の高さを誇る。また、豊富な運動量も魅力であり、もうひとつ上のレベルで見てみたい選手だ。
またサンマリノ戦、アルバニア戦と続けて先発に名を連ねたのがカルバン・フィリップス。ウォード・プラウズと同じくワンクラブマンとしてキャリアを送る25歳はマルセロ・ビエルサのもと、リーズで2019-20シーズンの2部優勝と1部昇格に貢献しイングランド代表にも初招集されるなど急速に成長をみせる。その活躍でリヴァプールからの興味が噂されたが、将来的なビッグクラブ加入は見られるのか。
近年その評価を高めイングランド代表でも常連になりつつあるのがデクラン・ライス。中盤でフィルターとしてだけでなくつなぎ役としても機能する22歳は今季5位と躍進するウェストハムの中心を担っている。まだ若く将来性もあるライスにはチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドといったクラブからの関心が伝えられており、150億円超えともいわれる移籍金の高さがその期待の大きさを窺わせる。
今回は招集外となったもののアストン・ヴィラでプレミアリーグ屈指のチャンスメイカーとして名を高めたジャック・グリーリッシュもビッグクラブ移籍が期待されるひとり。
ビッグクラブ加入により同ポジションでのライバルとの争いに敗れトップフォームを崩す選手もいるため、必ずしもキャリアにおいて移籍が正解とは限らない。しかし、レベルの高いポジション争いに打ち勝つことで選手としてひとまわり大きくなる可能性も秘めており、すでにイングランド代表に名を連ねる選手たちはその争いに参加できる資質を備えているといえる。
クラブでの活躍で自身の名を高め、代表でも存在感を強める期待の選手たち。ウォード・プラウズ、フィリップス、ライス、グリーリッシュといったイングランド人選手の将来的なビッグクラブ移籍はみられるのか注目だ。