ブンデスでも体を張れる堂安 photo/Getty Images
ドイツへ渡って評価は上昇
昨年、日本代表自慢の2列目が荒れた。10番も任されていた中島翔哉がFCポルトで出番を失い、南野拓実もリヴァプール移籍とともに出番が減少。
そして右サイドを主戦場としていた堂安律もオランダの名門PSVで大きく躓いた。
結局は3人とも移籍を決断することになり、中島はUAEのアル・アイン、南野はサウサンプトン、堂安はドイツのアルミニア・ビーレフェルトへそれぞれレンタル移籍。中でも1番当たりだったのは堂安かもしれない。
理想とは異なる形での欧州5大リーグ挑戦とはなったが、堂安はブンデスリーガでも戦えることを十分に証明した。持ち味は積極果敢に仕掛ける姿勢と、日本人離れしたボディバランスだ。
ここまで堂安はブンデスリーガで10位となる47回のドリブル成功数を記録しており、デュエル勝利数も309回でリーグ8位タイの数字を残している。残留へ必死に戦うアルミニアにとって、堂安のようにボールをキープできるタイプのアタッカーは貴重だ。
独『Sport Bild』も「今季の新戦力TOP10」と題した特集に堂安の名を含めており、ドイツ国内でも評価は高い。バイエルン相手にゴールを決めるなど、今季でPSV時代に落とした評価を回復させた印象がある。
東京五輪世代でも中心の堂安は、同じレフティーである本田圭佑のような活躍が期待できる選手だ。ややA代表でも立場が揺らいだ感はあるものの、アルミニア・ビーレフェルトで取り戻した感覚を発揮できれば右サイドのポジション確保も見えてくるはず。
2022年に行われるワールドカップ・カタール大会へ向け、堂安のアルミニア・ビーレフェルトでの成功は大きな意味を持つはずだ(数字はブンデス公式と『WhoScored.com』より)。
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