バルセロナのペドリも大躍進 photo/Getty Images
今季のトレンドの1つに
今季も欧州サッカー界では楽しみな若手が続々と出てきたが、中でも注目したいのは攻撃的MFだ。
特別な才能を持つ若手が次々にブレイクを果たしており、今回は将来性豊かな5人のMFにスポットを当てる。
1.フィル・フォデン(マンチェスター・シティ/20歳)
以前から才能あるプレイヤーと評されてきたが、今季ついにその才能が完全開花。ダビド・シルバの退団もあって出番が増え、リーグ戦では7得点5アシストの成績を残している。チャンピオンズリーグの方でも得点を決めており、すっかり次代を担うチャンスメイカーとして有名な存在となった。
2.ローマン・フェーブル(ブレスト/22歳)
ブレストはフランスのリーグ・アンで14位に位置する中堅クラブだが、その中でフランスの世代別代表にも選ばれてきたフェーブルは異彩を放っている。
これまでは目立った実績がなかったが、今季はリーグ戦で6得点5アシストの成績を記録。
ドリブルも得意で、ここまでリーグで3番目に多い87回のドリブルを成功させている。見ていて楽しいタイプの選手で、今後のステップアップに期待がかかる。

アーセナルのエミール・スミス・ロウも今後が楽しみな選手 photo/Getty Images
来季もブレイクを続けられるか
3.ぺドリ(バルセロナ/18歳)
こちらの衝撃も大きかった。すっかりバルセロナの中盤をコントロールする存在となり、10代にしてバルサに欠かせぬテクニシャンだ。
フレンキー・デ・ヨングをシャビ・エルナンデスの後継者と考えるなら、ぺドリはアンドレス・イニエスタの後継者だ。この2人が揃った意味は大きく、長きにわたってバルサの中盤を引っ張っていくはずだ。
4.エミール・スミス・ロウ(アーセナル/20歳)
若手の活躍が目立つアーセナルだが、攻撃的MFではエミール・スミス・ロウの成長が著しい。
運動量もあり、今後は主力としてのフル稼働を望みたい。チームとしてはほろ苦いシーズンとなってしまったが、今後の復活には若手の尽力が欠かせない。その軸となってほしい選手の1人がエミール・スミス・ロウだ。
5.ジャマール・ムシアラ(バイエルン/18歳)
今季のブンデスリーガではドルトムントのMFジュード・ベリンガムの活躍も印象的だったが、攻撃面ではムシアラの方がインパクトがある。
複数のポジションをこなすムシアラはいきなりブンデスリーガで6得点を記録。スター揃いのバイエルンでもポジションを掴んでしまいそうな勢いがあり、彗星の如く現れたニュースター候補だ。バイエルン側もまさかこれほど早く結果を残してくれるとは想像していなかっただろう。本格的な大ブレイクはもうすぐだ。
彼らは来季も大きな注目を集めるはずで、攻撃的MFに新たな世代の波がきている。イングランド代表のフォデン、スペイン代表のペドリらはEURO2020でも暴れる可能性があり、今季はフレッシュなテクニシャンが目立つシーズンとなった(数字は『WhoScored.com』より)。