リヨンをCLベスト4に導いたアワール photo/Getty Images
CBとワイナルドゥムの後釜は必須だ
王者として今シーズンを迎えたリヴァプール。けが人に泣かされ、ホームでまさかの6連敗を喫するなど苦しいシーズンとなったが、現在4位まで上がっている。
そんなリヴァプールの今オフでの補強ポイントとして2点挙げられるだろう。1つは今季レギュラー組を全員大けがで失ったCBだ。フィルジル・ファン・ダイクやジョー・ゴメスは復帰すれば戦力として計算できるが、万が一のことも備えてさらに補強したいところ。毎年けががちなジョエル・マティプは放出候補となっているため即戦力を揃えたい。
もう1点は去就が不透明なジョルジニオ・ワイナルドゥムの後釜だ。いまだに契約更新の話はなく、バルセロナを始めとするビッグクラブから獲得の噂が絶えない。彼が移籍したことも加味した上で補強を考える必要がある。
その課題を解決する2選手として挙げたいのが、ヨアキム・アンデルセンとフセム・アワールだ。どちらもリヨンに所属しており、2枚獲りとなれば、一気にチームを底上げできるだろう。
アンデルセンは現在リヨンからフラムへ武者修行中の24歳。192cmと長身を活かしたヘッドとフィジカルの強さで相手からボールを奪い取るDFだ。
アワールも“ネクスト・イニエスタ”と称される天才パサー。以前からリヴァプールへの関心は伝えられており、満を持して赤いユニフォームへ着替える可能性も十分ある。リヴァプールの中盤というと汗をかいてつなげるMFの印象も強いが、今季加入したチアゴ・アルカンタラがフィットしており、ビルドアップの質を向上するためには、さらなるテクニシャンを獲得したい。
昨季はマンチェスター・シティを撃破してCLベスト4まで進んだリヨン。そのチームでアワールはレギュラーとして活躍し、アンデルセンも途中出場で経験を積んだ。どちらもCLでの経験があるのは、リヴァプールとしても評価は高い。チームの課題解決へフランスからリヴァプールへの2枚獲りはあるのだろうか。