プレミア50ゴールを達成したジェズス photo/Getty Images
エヴァートン戦ではゴールを決めたジェズス
今季限りでの退団を発表しているセルヒオ・アグエロが2ゴールを挙げ、5-0の快勝となったマンチェスター・シティ。このゴールでアグエロの通算ゴール数が184となり話題となったが、このエヴァートン戦で2点目を挙げたガブリエウ・ジェズスもプレミア通算50ゴールの節目の記録であった。
2017年にマンCに加入し、今年で5年目となるジェズス。ここまでリーグ戦9ゴールとキャリアハイの数字ではないが、今季はゴール以外の部分で大きく成長したシーズンだと言える。
これまではアグエロの後釜としてセンターフォワードでの起用が多かったが、左サイドでのウインガーとしての起用やセンターフォワードとしてピッチに立っても、偽9番のように振舞うことが多くなった。
実際この変化は当たりだったと言える。ブラジル人ということもあり特有のドリブルの強さを持っていたが、9番の位置では前を向いてボールを持つことができず苦労していた。そこでサイドに回ることで前を向いてボールを持つことが多くなり、選択肢が増えた印象だ。また、偽9番のように降りてくる場合でもキープ力が上がったこともあり、バイタルエリアで自由に受ける場面が散見されている。前線で時間を作れる選手が少ないマンCにとって攻撃面で気を利かせられるジェズスのような存在はありがたいだろう。
後は得点力の部分だが、エヴァートン戦でのゴールはストライカーらしく自身のエゴを主張した素晴らしいシュートであった。このゴールで来季の9番はジェズスに決まりというわけではないが、今後に期待の出来るゴールであるのは間違いないだろう。
来季は下部組織からリアム・デラップのトップチーム昇格が決まっており、クラブも新しい9番の獲得を進めているが、結果で自身の居場所を掴んで欲しい。