オーストリア代表をまとめるアラバ photo/Getty Images
タレント揃いのオーストリアの中でもレベルが違う
フランクフルトで長谷部誠や鎌田大地とチームメイトのDFマルティン・ヒンテレッガー、ライプツィヒの貴公子マルセル・ザビツァー、今季ブンデスリーガで16得点を記録したシュツットガルトの大型FWサーシャ・カライジッチなど、今のオーストリア代表はなかなかのタレント軍団だ。
しかし、そんな中でもMFダビド・アラバの存在感は特別だ。
今夏にレアル・マドリード移籍を決めた28歳のレフティーは、EURO2020グループステージ初戦となった13日の北マケドニア戦で3バックの中央を担当。バイエルンでもセンターバックをこなせることは証明済みだが、オーストリアの最終ラインも巧みにコントロールしてみせた。
ドタバタしたところから北マケドニアに同点弾を許す場面はあったが、それでもアラバのパフォーマンスは高く評価されるべきだろう。
このゲームではチーム最多となる114回のボールタッチ、99本中93本のパスを成功させ、タックル勝率も100%。そして後半には左サイドから絶妙なクロスで味方のゴールをアシストするなど、28歳の主将は攻守両面で主役だった。
チームもひとまず勝ち点3を獲得することに成功し、少しは肩の力が抜けたか。