全ゴールに絡む活躍をしたラファ・シウバ photo/Getty Images
71分から途中出場を果たしたラファ・シウバ
UEFA EURO2020のグループFでポルトガル代表はハンガリー代表と対戦。終盤に3ゴールを奪ったポルトガルが勝ち点3を獲得した。
ラファ・シウバは、0-0で迎えた71分にベルナルド・シウバと交代で出場。交代当初はボールを持ちすぎるあまり、相手に奪われるシーンも少なくなかった。しかし84分にはラファ・シウバのクロスが相手に当たり、中央へ流れるとラファエル・ゲレイロが合わせる。するとこれも相手に当たってコースが変わり、ネットに吸い込まれた。さらに87分には鋭い抜け出しからPKを獲得する。
極めつけは後半ロスタイムだった。クリスティアーノ・ロナウドとのパス交換で中央へ切り込むと、C・ロナウドへラストパスを送り3ゴール目を奪取。結果的に全ゴールに絡む活躍となり、得点を奪えず苦しんだチームを勝利に導いた。
ラファ・シウバはポルトガルで唯一のベンフィカからの選出。今季のプリメイラリーガでは29試合5ゴール5アシストを記録した。スピードとドリブルを武器に相手DFを切り裂くサイドアタッカー。
ディフェンディングチャンピオンとして臨むポルトガル。フランス代表やドイツ代表とも同組となってしまい、格下のハンガリーには負けられない一戦だったが、途中交代のラファ・シウバが流れを変えた。“ジョーカー”の役目を担える選手のいるチームは強い。ポルトガルの切り札として、今大会は彼の名前を何度も見ることになるかもしれない。