延長戦の末オーストリアを撃破したイタリア photo/Getty Images
ネームバリューは地味かもしれないが……
ベスト16のオーストリア戦は延長戦までもつれ込む苦しい戦いとなったが、やはり今大会のイタリア代表は特別だ。
過去のイタリアといえばカテナチオが代名詞になっていたが、今のチームは攻撃力も高い。
ここまでグループステージから4試合を戦い、奪った得点は9点。EUROで9得点を奪うのは、決勝に進んだEURO2000以来のことだ。当時の数字に早くも並んだことになり、今大会のイタリアには期待が持てる。
当時はフランチェスコ・トッティ、フィリッポ・インザーギ、アントニオ・コンテ、アレッサンドロ・デル・ピエロらがネットを揺らし、最終ラインにもパオロ・マルディーニ、ファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタらビッグネームが揃っていた。
その頃に比べると今のイタリアはネームバリュー的に地味かもしれないが、それでも組織力は抜群だ。完成度では今のチームが当時を上回っていると言ってもいい。
当時は決勝でフランス代表に1-2で敗れ、あと一歩のところでトロフィーを逃した。あの頃に匹敵する攻撃力を持つ現在のチームは頂点まで届くのか。準々決勝からはさらに厳しい戦いとなるはずだが、イタリアの攻撃力がどこまで火を吹くか楽しみだ。

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