日本代表の10番を背負ってきた香川 photo/Getty Images
年齢的には来年のW杯を目指せる
2018年のワールドカップ・ロシア大会での活躍から3年。MF香川真司の状況は大きく変わった。
2019年1月にトルコのベシクタシュへ移籍すると、半年後にはスペイン2部のレアル・サラゴサへ。しかしコンディションが整わない時期もあり、スペイン2部では31試合に出場して4得点の成績に留まった。
理想のルートとしてはサラゴサを1部へ導き、リーガ・エスパニョーラの環境で才能を発揮したいところだった。残念ながらそれは叶わず、昨年10月にはサラゴサとの契約を解消。今年1月からは心機一転ギリシャのPAOKテッサロニキに向かったが、そこでも8試合で無得点に終わってしまった。
ワールドカップからの3年間は明らかに影が薄くなり、欧州でも目立った成績を残せていない。日本代表の前線では南野拓実、鎌田大地、堂安律、久保建英ら若手が続々と進出し、来年のワールドカップ・カタール大会へ足場を固めつつある。
近年はベテランプレイヤーの活躍も目立っており、32歳の香川もまだトップレベルで戦える年齢だ。スピードは落ちたかもしれないが、テクニックやプレイビジョンに大きな衰えはないはず。
タイプは異なるが、35歳でもクロアチア代表の中軸を担うルカ・モドリッチのような選手もいる。クラブの方でアピール出来れば再びの代表入りも見えるはずで、新シーズンこそはギリシャで結果がほしい。
新型コロナウイルスの影響もあったが、最後に出場した代表戦は2019年3月のボリビア戦まで遡ることになる。