ヴィッセル神戸に移籍した大迫勇也 photo/Getty Images
ビッグネームを獲得できるのはさすが神戸だが
攻撃の要である古橋亨梧をセルティックに放出したヴィッセル神戸。15点と現時点でリーグ得点王であった選手の放出は苦しいが、その代わりを見つけるべく、神戸は大型補強に出た。
しかし、現状神戸のFW陣を見ると、藤本憲明、田中順也、リンコン、アユブ・マシカ、小田裕太郎、ドウグラスと既に6名の選手が在籍しており、前述した3名を合わせると計9人の大所帯となる。更にマシカ、リンコンは今季加入した選手でありクラブが今の前線を物足りないと感じていることが分かる。
しかし、足りていないのはFWではなく他のポジションだ。中盤に関してはアンドレス・イニエスタ、セルジ・サンペール、山口蛍がいるが、彼らに続く選手は少ない。東京ヴェルディから井上潮音を獲得したが、前述した3名とは並べていない。
後方に関してもサイドバックに長友佑都の噂が出たが、現状では自然消滅しており獲得はないか。サイドバックも中盤同様に酒井高徳のような素晴らしい選手はいるが、控え選手が彼らに追い付けていないのが現状だ。
前線に集中して補強を進める神戸。大迫や武藤、ボージャンの加入で前線は強化されるだろうが、試合を作り出すのは中盤を含めた後方の選手であり、ヨーロッパでもセンターバックを強化したマンチェスター・シティやリヴァプールはここ数年で好成績を残している。点取り屋の獲得も良いが、後方や中盤から安定感を作り出す選手に注目して補強を進めるのも選択肢としてはありだろう。