ドイツで成長しライバルクラブであるマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したサンチョ photo/Getty Images
放出は慎重に
2016年にジョゼップ・グアルディオラを招聘したマンチェスター・シティ。初年度は無冠となったが、その後は彼が理想とするチームを作りあげ、プレミアでは3回、カラバオ杯では4回、FA杯では1回タイトルを獲得している。
ペップが就任してクラブの強さや格は上がったが、選手の放出や獲得といった大きな変化はあった。英『Manchester Evening News』によると、ペップ就任以降のクラブを去った選手は36名となっているようだ。
その中でも特に成功を収めているのはブラヒム・ディアスやアンへリーニョ、ジェイドン・サンチョ、ケレチ・イヘアナチョの4人か。
ディアスはフォーデンやサンチョと共に将来を渇望されていた選手だが、出場機会の少なさを理由にレアル・マドリードへ移籍。現在はACミランで10番を背負う選手にまで成長している。両利きを生かしたドリブルを得意としており、中盤でフォーデンとコンビを組む未来もあったのか。
アンへリーニョに関してはレンタルバックされるなど、この中では最もチャンスがあった選手だが、守備よりも攻撃を重視してしまうプレイスタイルがマンCと合わず、ドイツの強豪ライプツィヒへレンタルに出されている。そこでは結果を残し左サイドバックや左ウイングバックとして不動の地位を築いており、移籍が正解だったか。
イヘアナチョは昨季レスターで大ブレイクを果たしたが、彼には2トップが合っていたようだ。基本マンCは3トップであり、ナイジェリア代表FWが良さを出せる環境ではなかった。また、セルヒオ・アグエロやガブリエウ・ジェズスとライバルが多くタイミングが悪かったか。
一番の大物になったのは間違いなくサンチョだ。
このようにマンCを去って大きく成長した4選手。サンチョに関しては100億円プレイヤーになっており、若手の放出には慎重になる必要がありそうだ。