モイーズはマンUで“成功者”になれたのか 「彼に時間を与えれ...の画像はこちら >>

ウェストハムで成功を収めるモイーズ photo/Getty Images

ウェストハムでの仕事ぶりはお見事

指揮官デイビッド・モイーズをどう評価すべきだろうか。おそらく、そこまで評価は上がらないだろう。

モイーズの監督キャリアを語る際、どうしてもマンチェスター・ユナイテッドでの失敗が目立ってしまうからだ。

モイーズは名将アレックス・ファーガソン氏から引き継ぐ形でマンUの指揮官に就任したが、ビッグクラブには似合わぬ単調なフットボールに終始。結果を出せないままクラブを去ることになった。

ただ、現在指揮するウェストハムはかなり嫌らしいチームに仕上がっている。今季もここまで4位につけており、トップ4フィニッシュも夢ではない。

この戦績を称えるのは、エヴァートンとマンUでモイーズから信頼された元ベルギー代表MFマルアン・フェライニだ。

「彼がユナイテッドの職を解かれた時、悲しかったよ。彼が成功したがっていることを知っていたからね。エヴァートンの全員に聞けば、誰もがモイーズを良い人と言うだろう。彼に時間を与えれば、彼はチームを作れる。今季何度かウェストハムの試合を見たけど、倒すのが困難なチームになっているよね。彼がユナイテッドを去る時、泣いたよ。
長期にわたって指揮すると思っていたからね」(The Athleticより)。

マンUのようなビッグクラブでは、早期の結果に加えて美しいプレイスタイルが求められる。モイーズの特色を活かせる環境ではなかったのだろうが、今のウェストハムを見ればモイーズが優秀な指揮官であることは誰の目にも明らかだ。

負けにくい中堅クラブを作らせたら、モイーズの右に出る者はそういないかもしれない。それほどウェストハムもパワフルで厄介なチームになっている。

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