レアルで苦戦するアザール photo/Getty Images
獲得に1億ユーロ以上注ぎ込んだが……
近年は1億ユーロを軽々と超える移籍金で選手が動くケースも増えてきたが、すべてが成功するわけではない。中には大失敗と呼べる移籍もあった。
特に苦しんだのがスペインの2強であるバルセロナとレアル・マドリードだ。
例えば2019年にアトレティコ・マドリードからバルセロナへ向かったFWアントワーヌ・グリーズマンだ。
2019年1月時点では、グリーズマンは移籍情報サイト『Transfermarkt』にて1億5000万ユーロもの市場価値がつけられていた。
ところが、今では5000万ユーロまで下落。バルセロナでの苦戦が響き、1億ユーロもマイナスとなってしまった。
このマイナス幅は、2019年1月以降では同サイトにて3番目に大きなマイナス幅だ。

コウチーニョもバルサ加入以降は結果が出ない photo/Getty Images
補強の失敗はチャンピオンズリーグにも響いた
2番目に大きなマイナス幅となったのは、これまたバルセロナよりMFフィリペ・コウチーニョ。
コウチーニョは2019年1月時点で1億4000万ユーロの市場価値だったが、今では2000万ユーロまで低下。マイナス幅は1億2000万ユーロだ。
そしてワースト1位はレアルよりFWエデン・アザールだ。2019年にチェルシーからレアルへ向かったものの、アザールは負傷に苦しんでいる。
市場価値は当初1億5000万ユーロだったが、今は2500万ユーロ。
アトレティコへ戻ったグリーズマンを除けば、アザールとコウチーニョはまだ苦戦中だ。今季も浮上の兆しはなかなか見えない。
これらの補強が上手くヒットしなかったことも、ここ1、2年ほどバルセロナとレアルが欧州の舞台で苦戦している理由なのだろう。移籍当初の期待はすこぶる大きかったが、結果的にはサッカー史に残る失敗になってしまった。