胸中を語った関根 photo/スクリーンショット
3選手の退団が発表された
浦和レッズは明治安田生命J1リーグ第36節で横浜F・マリノスと対戦し、2-1で勝利した。この試合でインサイドハーフで起用され、2点目につながるスルーパスを供給した関根貴大は、今試合を戦う中で覚悟と不安を感じていた。
それはこの試合に挑む前に発表された偉大な先輩たちとの別れだった。阿部勇樹が引退を決意し、槙野智章と宇賀神友弥が今シーズン限りでの退団をクラブが発表。2014年にユースからトップチームへ昇格した関根は、チームの在籍年数では2013年に加入した興梠慎三、2014年に加入した西川周作に次ぐ6年であり(2017年7月~2019年7月までは欧州に移籍)、チームでは3番目に長い選手となった。
その中で関根は阿部や宇賀神、槙野といった選手たちが退団することに対し「今まで浦和のために戦ってくれた選手が去るのは寂しいし、不安の部分もある。それを引き継いでいかないといけないという覚悟も持っている」とコメント。長く浦和を支えた先輩の退団により、自らが浦和を引っ張らないといけないという強い覚悟が、退団が決まってから最初の試合を戦う中で生まれた。
その“自分たちの世代がチームを引っ張る”という強い意識は不安をも駆り立てたようだ。
「その気持ちを持っている選手が、(チーム内に)どれだけいるのかという不安をとても感じている。(自分は)昔の浦和も知っている中で、良いところは引き継いでいきたいが、自自分1人ではどうしても無理なので、自分たちの世代が覚悟を持って試合をしないといけないと感じた」。
自分だけでなく、チーム全体が良いところを引き継いでいこうという思いがなければいけないと試合中に感じたという関根。今季で26歳となり、チームでは中堅の年齢となった。20代半ばの選手たちが、自分たちが浦和を引っ張っていくという覚悟を持って来シーズンに挑めるか。