ウニオン・ベルリンで主力の原口 photo/Getty Images
森保ジャパンでもスタメンに入れる
南野拓実、堂安律、中島翔哉、久保建英など、森保ジャパン発足以降は若いアタッカーが話題の中心になってきた。
しかし、2018年のワールドカップ・ロシア大会を経験してきたアタッカーも忘れてはならない。
今もブンデスリーガで働き続ける30歳のMF原口元気だ。
原口もロシア大会でフル稼働した選手だが、今の代表は2列目の争いが激しい。右ウイングの位置では伊東純也が好調を維持しており、左にも南野や新戦力の三笘薫、ポルティモネンセから復活を狙う中島翔哉らがいる。原口もスタメンを確保できていない状況だ。
だが、原口はウニオン・ベルリンの主力としてブンデスリーガ1部で戦い続けている。海外組の中でも、欧州5大リーグで継続的に出番を得ている貴重な選手なのだ。
欠けているのはゴールのみだ。ウニオン・ベルリンでは今季ヨーロッパ・カンファレンスリーグなどを含め全コンペティション合わせ19試合プレイしているが、まだ1度もネットを揺らせていない。
独『Kicker』にてクラブのオリバー・ルーナートCEOは「原口は今季の勝者の1人」と評価してくれているが、本人が望んでいるのはゴールだ。ここまでリーグ戦でアシストは4つ記録しており、チャンスには絡めている。ネットを揺らすまであと一歩なのだ。
若い頃はウイングでプレイしていたが、今は中央でのプレイにも慣れてきた。
1部で得点ペースを上げられれば、森保一監督の目にも留まるだろう。そうなればポジション奪取も見えてくる。来年のワールドカップで後輩たちに出番を譲るつもりはないはずだが、数少ないロシア大会を知る戦士として猛アピールできるか。スプリント力などはドイツでも認められており、欠けているのはゴールのみだ。