若くして鹿島の主力となった青木 photo/Getty Images
今季は関東リーグでプレイ
南葛SCは青木剛の現役引退を発表した。Jリーグでも数多くタイトルを手にしてきた男は、関東リーグでのプレイを最後に現役を後にする。
青木は2001年に前橋育英高校から鹿島アントラーズへ入団した。出場機会を少しずつ増やしていくと、2007年にはイタリアから復帰した小笠原満男と強固な2ボランチを形成してJ1を制した。さらに2008年、2009年も主力として活躍し、史上初となるリーグ3連覇を達成するなど、鹿島の黄金期を支えた選手の1人だ。
鹿島でルヴァンカップや天皇杯のタイトルも数多く獲得した青木は、2016年にサガン鳥栖へ自身初の移籍を決断。2017年にはJ1通算400試合出場も達成し、翌年に加入したロアッソ熊本を経て、2019年からは当時東京都リーグに所属していた南葛SCへと加入し、Jリーグを目指すチームで自身の経験を還元している。
鹿島時代には豊富なタレントがいる中で、運動量や守備力でチームを支えた青木。マルキーニョスや興梠慎三、大迫勇也など鹿島には前線で多くの選手が輝きを放ったが、ボランチだけでなくCBにも適応でき、その後方で彼らを支えたいぶし銀の男が青木なのだ。鹿島の黄金期に青木は欠かせぬ存在だった。