トップレベルの得点感覚備えるイカルディ photo/Getty Images
実力は代表にふさわしいが……
来年のワールドカップ・カタール大会に臨むアルゼンチン代表は、自慢の前線に誰を招集するだろうか。
インテルのラウタロ・マルティネス、パリ・サンジェルマンのリオネル・メッシの2人は決まりだろう。
ただ、まだ期待したい選手はいる。パリ・サンジェルマンFWマウロ・イカルディだ。
イカルディほどもったいないキャリアを歩んでいるストライカーもいないだろう。セリエAでは通算219試合で121得点を記録するなど、その得点力は抜群だ。ラウタロ、ディバラにも負けぬ実力者と言っていいだろう。
しかし、何かとお騒がせな私生活に加えて現在所属するパリではバックアッパーに留まっている。キリアン・ムバッペ、ネイマール、メッシのトリオを崩すことは不可能に近く、このままバックアッパーならば代表入りも難しいだろう。
仏『Foot mercato』によれば、ミランやユヴェントスなど興味を示しているクラブは多数存在する。それこそ慣れ親しんだセリエAへ戻ってくることも可能で、そこで結果を出せれば代表入りも見えてくるのではないか。
代表では2018年に何度か招集を受けたが、イカルディはまだ通算8試合しか出場していない。28歳という年齢を考えると、ワールドカップは来年が最後になるかもしれない。
また今のアルゼンチン代表も前線は相変わらず豪華ではあるものの、かつてのメンバーと比較してしまうと少々地味だ。センターフォワードの位置にどっしり構える選手が不足しており、イカルディはその役割をこなせる。
サッカーに集中していれば結果を出せるはずだが、イカルディの残り1年はどうなるのか。