かつてドルトムントで活躍したスボティッチ photo/Getty Images
ブンデス2連覇に貢献した男
香川真司らと共にドルトムントのブンデスリーガ2連覇を支えた男が今、窮地に立たされている。はたして、かつて空中戦の強さを武器に活躍した長身センターバックのキャリアはこのまま終わりを迎えてしまうのだろうか。
ピンチに陥っているのは元セルビア代表DFネヴェン・スボティッチ(33)だ。ドルトムントがブンデス連覇を達成した10-11、11-12シーズンにはいずれもリーグ戦25試合以上に出場し、マッツ・フンメルスと鉄壁のCBコンビを形成した同選手。特に10-11シーズンの活躍は印象的で、彼は同シーズンにぶっちぎりのリーグ最少失点(22点)を誇った守備陣の要として機能した。
怪我の影響などもあってトーマス・トゥヘル監督の就任以降は出場機会を減らしたが、スボティッチは今もファンの記憶に残っている選手と言っていいだろう。2018年冬に退団となったものの、ドルトムント復活劇の功労者なのは間違いない。
しかし、退団から4年の月日が経過した今、スボティッチの状況は厳しい。ドルトムント退団後はサンテティエンヌ(フランス)やウニオン・ベルリン、デニズリスポル(トルコ)といったクラブを渡り歩いた同選手だが、その後の今年1月に加入した母国オーストリアのSCRアルタッハを夏に退団して以降は所属クラブがない状態となっている。
「今の僕はフリーの状態だ。いつでも、どこへでも行くことができる。まだコンディションは維持しているし、声が掛かればどこへでも行きたいと思っているよ。これまでの数カ月間はプロとして仕事ができていなかったから少しうんざりしていた。まだ現役は続けたい」(独『Spox』より)
そんななか、スボティッチは現在フリーの状況に置かれていることに関してこのように述べている。
まだ33歳。年齢的には問題なくプレイできるはず。それだけに今後スボティッチの獲得に名乗りを挙げるクラブの登場には期待したいところだが、はたして元セルビア代表DFの未来はいかに。