冨安の評価は高まるばかりだ photo/Getty Images
これほどのプレイヤーになるとは
元日に行われたマンチェスターシティ対アーセナルの一戦は2-1で大方の予想通りシティが勝利を収めた。が、今季好調のガナーズが王者シティを最後の最後まで苦しめており、プレミアのレベルの高さを思い知らされることになった。
今季の冨安が見せるプレイの質には驚かされるばかりだ。今は主流となりつつある偽SBの動きをマスターしており、サイドでオーバーラップを繰り返すオーソドックスな形も問題なく行える。守備でも隙がなく、シティ戦では地上戦でのデュエル勝率100%を記録してみせた(データは『Sofa Score』より)。
市場価値の変化も気になる。『transfermarkt』によれば、冨安の市場価値は先日2000万ユーロから2500万ユーロにアップしたばかりだが、ペップ・シティ相手にあれだけのパフォーマンスを見せれば、評価上昇は間違いないだろう。現在は右SBに限定すれば欧州で8番目となっており、今季終了後にはどこまで数字が伸びることになるのか注目したい。
また、世界的に見ても攻守両面で輝くことのできる若いSBは不足しており、ビッグクラブの噂に冨安の名前が入ることも増えてくるだろう。冨安本人はDAZNの『Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME』にて元日本代表の内田篤人氏と対談した際に「アーセナルが一番上だった時代に一緒に戻ることができれば、今いる場所が世界最高の場所になる。それが僕にとって一番のベストですね」とアーセナルからの移籍の可能性はないと語っているが、各クラブからのアプローチは来るはずだ。
たとえば、今回対戦したシティはサイドバックが不足している。特にシティはカイル・ウォーカーのようなアスリート能力に長け、なおかつサッカーIQの高い選手を探しており、冨安は適任だといえる。