パス成功率92%、デュエル勝率8割越え…… チェルシーの最終...の画像はこちら >>

チェルシーデビューとなったルイス・ホール photo/Getty Images

トップチームデビューとは思えないパフォーマンスだった

過密日程となった年末年始は離脱者が多く、満足なスカッドで戦えなかったチェルシー。その影響から勝ち点を落としており、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差は10ポイントにまで開いている。

現在は和解したようだがロメル・ルカクと指揮官トーマス・トゥヘルの衝突もあり、暗い話題が多かった同クラブだが、久しぶりにポジティブなニュースが聞こえてきた。

FA杯チェスターフィールド戦で先発したDFルイス・ホールの活躍だ。U-8からチェルシーに在籍している17歳で、普段はU-18のチームでプレイしており、本職は中盤の選手だ。

そんな期待の若手が起用されたのは、本職の中盤ではなく3バックの左サイドだった。慣れないポジションでピッチに立ったホールだが、ビルドアップ時にはそのパスセンスを生かして前線に何度も縦パスを供給していた。パス成功率も92%と高く、タッチ数はチーム内で最多となる125回を記録するなど、トップチームでの試合でも臆することなく自身の強みをアピールしていた。彼の良さはこれだけでなく、守備面でも冷静さを見せ、地上戦でのデュエルは勝率8割を超えている。

「彼のパフォーマンス、トレーニングでの姿勢、クオリティの高さが先発の理由だ。彼はとても落ち着いており、ポゼッションゲームでのトレーニングでは存在感を発揮していた」

チェルシーの公式サイトにはトゥヘル監督のコメントが掲載されており、ホールを起用した理由を語っている。実戦でもトレーニングでのクオリティが発揮されており、勝利に貢献していた。

トップチームをけん引するメイソン・マウントらを輩出したチェルシーユースだが、また逸材が頭角を現してきた。チェスターフィールド戦はトップチームデビューだったようだが、そんなことは微塵も感じさせない冷静さを持っており、今後はプレミアの舞台でも彼の姿を見ることになるだろう(データは『SofaScore』より)。

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