立場が苦しくなっている南野拓実 photo/Getty Images
噂されているクラブも悪くない
日本代表では10番を背負うも、アジア最終予選ではここまで無得点とエースとしての役割を全うできていない南野拓実。森保一監督からの評価は高いようだが、中国戦でのパフォーマンスもイマイチであり、頼もしさであれば右サイドの伊東純也に軍配が上がる。
そんな南野だが、所属クラブであるリヴァプールでも目立った活躍は見せられていない。リヴァプールは世界的なクラブであり、ライバルもモハメド・サラーやサディオ・マネとワールドクラスのアタッカーであり、仕方ない部分もあるが、彼らがアフリカネーションズカップで不在だったここ5試合で先発は1試合と結局、積極的に起用されることはなかった。
英『90min』によればリヴァプールは今冬の移籍市場でポルトのルイス・ディアス獲得に動いているようだ。同じくプレミアリーグのトッテナムが関心を寄せていた同選手だが、リヴァプールもフロントスリーを支えることができるディアスに興味を持っており、ここ数日で動く可能性がある。さらに同メディアではフラムに所属するファビオ・カルヴァーリョもリヴァプールが狙っているとも報じており、両取りも考えられる。
これが実現すれば、南野の立場はさらに怪しくなる。ディアスは左サイドを主戦場とするアタッカーであり、今季ポルトガルリーグで14ゴール4アシストと素晴らしい数字を残している。
カルヴァーリョはフラムでトップ下を務めているが、ウイングやサイドハーフでもプレイ可能な選手であり、何より19歳と若い。今季のフラムはイングランドの実質2部であるチャンピオンシップでプレイしているものの、7ゴール3アシストと目に見える結果を出している。
27歳となった南野としては移籍を考えるしかないか。今までのリヴァプールは前線の層が薄くある程度のプレイタイムが確保できたが、ディアス、カルヴァーリョの2人が加わればその問題も解決される。南野には同じくプレミアのリーズやリーグ・アンのモナコが興味を示しており、出場機会を得るためにも決断するべきだろう。