チャナティップの最善策はどこになるか photo/Getty Images
札幌時代は中央で存在感を放つ
今季の川崎フロンターレは、2009年の鹿島アントラーズ以来となるリーグ3連覇に挑む。その試金石となった富士フイルム・スーパーカップでは浦和レッズに0-2で敗れており、開幕に向けて様々な課題が浮き彫りとなった。
その1つとして注目されるのが、新加入のチャナティップの起用法だろう。今季北海道コンサドーレ札幌から加入し、札幌で大きな存在感を残していたタイ代表のアタッカーは、川崎のスタイルにどのようにフィットしていくのだろうか。
浦和戦では左ウイングで先発出場するも、ボールを持って積極的に仕掛けるシーンはあまり見られなかった。武器であるスピードに乗ったドリブルが鳴りを潜めていた要因として対峙していた浦和のDFが酒井宏樹だったこともあるだろう。加入して時間がなく、左サイドバックの登里享平やインサイドハーフの大島僚太との連携面で良い崩しが見られることもなかった。
しかし後半になりインサイドハーフでプレイすると、自身のドリブルを活かして途中出場のマルシーニョとのコンビネーションで崩すなど工夫が見られた。札幌でも1トップ2シャドーの2列目で輝き、タイ代表でもトップ下などを経験していたチャナティップは中央でプレイすることで、より自身の良さを活かすことができるかもしれない。
川崎は他のJ1クラブに先立ち、18日にFC東京との多摩川クラシコで開幕戦を戦う。鬼木達監督は今試合を踏まえてチャナティップをどのように起用するだろうか。浦和戦後に指揮官は「チャナ(チャナティップ)のポジションも色々起用して経験を積んでもらっているところ」と話しており、実戦の中で最適解を発見していくことだろう。