復帰後は好調を維持するペドリ photo/Getty images
前半戦の評価を取り戻している
シーズン前半戦の不調とは打って変わって好調な後半戦のバルセロナ。特に攻撃陣は絶好調であり、バレンシア戦、ナポリ戦、アスレティック・ビルバオ戦と直近3試合で4ゴールずつ決めている。
頼れるFW陣が出来上がりつつあるバルセロナだが、彼らを操っている司令塔の存在を忘れてはならない。MFペドリだ。
スペインのラス・パルマスからやってきたペドリ。19歳と若い選手だが、昨季から主力であり20-21シーズンは大車輪の活躍を披露している。しかし、クラブに代表と出場試合数が重なったことで疲労がたまり、今季の前半戦は満足にプレイできていない。それでも、1月のアラベス戦で復帰しその後は継続して起用されている。
ここのところはインサイドハーフとして起用されており、安定したパフォーマンスが見られている。ピッチを俯瞰で見ているかのような視野の広さとパスセンスを武器に、スルーパスを何本も供給して好機を生み出している。パス以外では狭いエリアでの突破も彼の魅力の一つであり、複数人で囲んでも巧みなボールコントロールで打開するシーンはアスレティック戦でも見られた。
西『MUNDO DEPORTIVO』では指揮官であるシャビ・エルナンデスが「彼のプレイは私にアンドレス・イニエスタを思い出させる。純粋な才能なら、ペドリが世界一だ」とペドリに対し、最上級の賛辞を送っている。確かに今のスペイン代表MFのパスセンスやドリブル、打開力はイニエスタに似たものを感じることができる。
中盤ではアンカーのセルヒオ・ブスケッツよりも多い86本のパスを成功させたペドリ。フルタイム出場した中でパスミスは6本と少なく、彼の正確性がうかがえる。シャビがいうように今は乗りに乗っている選手で、今後はどのようなプレイヤーに成長するのか楽しみだ(データは『WhoScored.com』より)。