ノリッジ相手のハットトリックは衝撃だった photo/Getty Images
南野と同じくノリッジ・シティを粉砕する3発
2日にはリヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実がFA杯・5回戦でノリッジ・シティ相手に2得点の活躍を見せたが、もうノリッジ・シティからすれば日本人選手は懲り懲りだろう。
今からちょうど9年前、2013年の3月2日にノリッジ・シティ相手にプレミアリーグでハットトリックを記録したのが香川真司だ。
もう9年も前というのは衝撃だが、あのハットトリックで香川のマンチェスター生活に希望を抱いた日本のサッカーファンは多かっただろう。ドルトムントでブンデスリーガ連覇に貢献し、今度はマンUでプレミアトップクラスの攻撃的MFになる香川を想像していたはずだ。
その後は指揮官交代などもあって上手くいかない部分もあったが、あのノリッジ・シティ戦のハットトリックは一生サッカーファンの記憶に刻まれるだろう。英『Planet Football』も3月2日を迎えたタイミングで、「プレミアの歴史上最もクールなハットトリックの1つ」と当時の香川を懐かしんでいる。
思いきりシュートを打つのではなく、相手DFとGKのタイミングを外す柔らかいシュートでネットを揺らすあたりは香川らしい。1点目はボレー、2点目はルーニーの横パスに優しく合わせてコロコロとしたボールをゴールへ流し込み、3点目はまたもやルーニーからパスを受けてGKの頭上を抜くチップシュートで仕留めた。香川の良さが詰まったハットトリックだったと言える。
あれから9年。香川は32歳となり、近年は苦い思いも味わっている。現在はベルギーのシント・トロイデンでプレイしているが、まだ目立った結果は出ていない。
ノリッジ・シティ戦のハットトリックを見れば、やはり香川は日本歴代屈指のテクニシャンで間違いない。もう一度あの輝きを見せてほしいところで、日本のサッカーファンはずっとその時を待っている。