ミランの首位キープに貢献するジルー photo/Getty Images
フランス代表にもふさわしいパフォーマンス
どれだけ結果を出しても、ミランFWオリヴィエ・ジルーはフランスのNo.2センターフォワードといった評価だった。世代の近いところにカリム・ベンゼマがいるため、どうしてもベンゼマがNo.1と評価されてしまうのだ。
今季もベンゼマがレアル・マドリードで過去最高に近いパフォーマンスを発揮しており、今はベンゼマも代表に復帰している。今年のワールドカップ・カタール大会でもフランス代表のエースになるのは間違いない。
しかし、ジルーの実力も評価されるべきだろう。今季は初のセリエA挑戦ながらミランでリーグ戦8得点2アシストと結果を出しており、チームの首位キープに大きく貢献している。同じベテランFWズラタン・イブラヒモビッチが負傷離脱していることを考えると、ジルー無しで今の順位はあり得なかった。ミランが獲得に動いたのは大ファインプレイだ。
仏『Foot Mercato』も「誰もがジルーを支持する」と今季のパフォーマンスを高く評価する。ベンゼマが代表復帰したこともあり、今ではフランス代表にジルーを望んでいる人はそこまで多くないかもしれない。他にもモナコFWウィサム・ベン・イェデルなど前線の層は厚い。
しかし、今のジルーは代表にふさわしいレベルにあるのではないか。無得点ではあったが、4年前のワールドカップ制覇に貢献したのもジルーだ。
ベンゼマばかり絶賛されるのは少々気の毒にも思えるが、代表監督ディディエ・デシャンは今のジルーをどう見ているのか。35歳の今もトップパフォーマンスを維持しているのは見事で、まだまだ代表でも戦えるだろう。