常にベンゼマに次ぐ“No.2”だったとしても…… 35歳にな...の画像はこちら >>

ミランの首位キープに貢献するジルー photo/Getty Images

フランス代表にもふさわしいパフォーマンス

どれだけ結果を出しても、ミランFWオリヴィエ・ジルーはフランスのNo.2センターフォワードといった評価だった。世代の近いところにカリム・ベンゼマがいるため、どうしてもベンゼマがNo.1と評価されてしまうのだ。

これはベンゼマがフランス代表に招集されていなかった時期も変わらない。

今季もベンゼマがレアル・マドリードで過去最高に近いパフォーマンスを発揮しており、今はベンゼマも代表に復帰している。今年のワールドカップ・カタール大会でもフランス代表のエースになるのは間違いない。

しかし、ジルーの実力も評価されるべきだろう。今季は初のセリエA挑戦ながらミランでリーグ戦8得点2アシストと結果を出しており、チームの首位キープに大きく貢献している。同じベテランFWズラタン・イブラヒモビッチが負傷離脱していることを考えると、ジルー無しで今の順位はあり得なかった。ミランが獲得に動いたのは大ファインプレイだ。

仏『Foot Mercato』も「誰もがジルーを支持する」と今季のパフォーマンスを高く評価する。ベンゼマが代表復帰したこともあり、今ではフランス代表にジルーを望んでいる人はそこまで多くないかもしれない。他にもモナコFWウィサム・ベン・イェデルなど前線の層は厚い。

しかし、今のジルーは代表にふさわしいレベルにあるのではないか。無得点ではあったが、4年前のワールドカップ制覇に貢献したのもジルーだ。
あの時もアントワーヌ・グリーズマンとキリアン・ムバッペが前線の主役ではあったものの、最前線に構えるジルーの存在も大きかった。

ベンゼマばかり絶賛されるのは少々気の毒にも思えるが、代表監督ディディエ・デシャンは今のジルーをどう見ているのか。35歳の今もトップパフォーマンスを維持しているのは見事で、まだまだ代表でも戦えるだろう。

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