日本戦でも魅せてくれたネイマール photo/Getty Images
やはりW杯かバロンドールのタイトルがなければ……
6月に行われた日本代表との一戦でもPKからゴールを沈め、ブラジル代表通算得点数を74点まで伸ばしたFWネイマール。これはブラジル代表歴代2位の数字であり、ペレ氏の持つ最多得点数77ゴールまであと3点のところまできている。
だが、ネイマールの評価はどこか上がってこないところがある。例えば英『FourFourTwo』は、先日「ブラジル史上最高の選手TOP10」と題したランキングを発表しているが、ここにネイマールの名前は入っていないのだ。
10位:カカー
9位:ジャイルジーニョ
8位:ソクラテス
7位:ジーコ
6位:リバウド
5位:ロマーリオ
4位:ロナウジーニョ
3位:ガリンシャ
2位:ロナウド
1位ペレ
ランキングはこうなっており、1つの特長がワールドカップを制覇したかどうかだ。6位から1位に選ばれている選手は全員にワールドカップ制覇の経験があり、9位のジャイルジーニョ氏も1970年のワールドカップ・メキシコ大会で全試合得点を達成してワールドカップを制した経験を持っている。
8位の故ソクラテス氏、7位のジーコ氏にワールドカップ制覇の経験はないが、2人がいた1982年のスペイン大会におけるブラジル代表の評価は高かった。10位のカカーに関しては2007年にバロンドールを受賞しており、バロンドール受賞歴があるかないかも1つのポイントだ。
得点数ならネイマールはカカーやロナウジーニョも楽に超えるが、やはりこのランキングに名を刻むにはワールドカップかバロンドールの称号が必要だ。ワールドカップは今年のカタール大会が最後になる可能性もあるが、チームは優勝するだけの力を備えている。ワールドカップのタイトルさえあれば、このランキングで一気にTOP5あたりまで食い込んできても不思議はない。今年はネイマールの真価が問われる1年となりそうだ。