昨季のベンゼマは大きな怪我なく駆け抜けた photo/Getty Images
前線の層は厚いとは言えない
キリアン・ムバッペ、アーリング・ハーランドの2人は、何度もレアル・マドリード移籍の噂が出ていた選手だ。特にムバッペは今夏の加入が確実と思われていたのだが、一転してパリ・サンジェルマンへ残留することになった。
もう一人のハーランドはマンチェスター・シティへ移籍することが決まり、レアルはセンターフォワードの部分に手を加えられていない。
昨季はFWカリム・ベンゼマが大活躍してリーガ・エスパニョーラ&チャンピオンズリーグ制覇を実現したが、スペイン『as』はベンゼマが怪我をした場合は攻撃の形が消えてしまうと不安視する。
本来はFWルカ・ヨビッチに頑張ってほしいところだったが、ヨビッチはまったく活躍できぬままフィオレンティーナへ移籍。バックアッパーFWにはボルハ・マジョラルが落ち着くと予想されるが、ベンゼマとマジョラルの2枚というのは心許ないか。
今年は11月よりワールドカップもスタートすることになり、ベンゼマはフランス代表に選出される可能性が高い。昨季以上に忙しいシーズンとなるのは確実で、今年12月に35歳を迎えるベテランのベンゼマがフィジカルに問題を抱えたとしても不思議はない。特にワールドカップ終了後からの後半戦は要注意だろう。
昨季もセンターフォワードはベンゼマに依存しがちではあったが、ワールドカップはレアルにどんな影響を与えるのか。現戦力でシーズンを始めるなら、ベンゼマが万全の状態で駆け抜けない限りリーグ連覇とチャンピオンズリーグ連覇は難しいミッションとなりそうだ。