ディバラはローマへ photo/Getty Images
W杯へアピール合戦も気になる
今夏の移籍市場では南米2強のブラジル、アルゼンチンの選手たちが主役になっている。ブラジルではバルセロナへ移籍したFWハフィーニャ、トッテナムへ移籍したFWリシャルリソン、アーセナルへ向かったFWガブリエウ・ジェズスなど前線プレイヤーの移動が目立つ。
アルゼンチンも負けていない。MFアンヘル・ディ・マリアは長年プレイしたパリ・サンジェルマンを離れてユヴェントスへ移籍。34歳とベテランの年齢にはなったが、ユヴェントスには即戦力として向かう。その評価は今でも高い。
さらにFWパウロ・ディバラがユヴェントスからローマへ、FWフリアン・アルバレスは欧州挑戦の地にマンチェスター・シティを選んだ。
DFではリサンドロ・マルティネスがアヤックスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。
同じアヤックスからは左サイドバックのニコラス・タグリアフィコがフランスのリヨンへ移籍。さらに右サイドバックのナウエル・モリーナがウディネーゼからアトレティコ・マドリードに移籍している。
アルゼンチンでの注目はディバラ、アルバレス、マルティネスの3人だろうか。この3人に関しては開幕後のパフォーマンスで代表の序列にも変化が出てくるはずだ。
例えばマルティネスは評価こそ高いが、まだアルゼンチン代表では絶対的な主力になりきれていない。昨夏優勝したコパ・アメリカ2021も出場は1試合のみで、南米予選でもベンチに座る機会は多かった。しかしマンUで成功を収めれば、ワールドカップ本番でスタメンの機会が巡ってくるかもしれない。
ディバラとアルバレスはまず代表入りを確かなものとしたいところだが、今夏の移籍は吉と出るだろうか。
ブラジルもW杯のメンバー入り、あるいはポジション確保へアピールが必要な選手が多く、ハフィーニャ、リシャルリソン、ジェズスらは今季の活躍次第で序列も大きく変わるだろう。素早く新天地の環境に適応することが求められ、ワールドカップ本番まで強烈なサバイバルだ。