マンU退団説続くロナウド photo/Getty Images
世界最高だった男の立場が揺れる
FWクリスティアーノ・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドを離れるのか。以前から移籍の噂が続いていたことに加え、マンUは開幕から低調だ。
では、ロナウドにとってベストな行き先はどこなのか。条件となるチャンピオンズリーグ出場権を持つクラブで探すとなると、ストライカー不足に悩むのはロメル・ルカクとティモ・ヴェルナーを手放したチェルシーだろうか。
指揮官トーマス・トゥヘルはそこまでロナウドを求めていないだろうが、今のチェルシーにセンターフォワードが不足しているのは明らかだ。ロナウドの脇をラヒーム・スターリング、メイソン・マウントらが固める攻撃陣も悪くない。
続いては、こちらも行き先候補に挙がったことのあるアトレティコ・マドリードだ。アルバロ・モラタ、アントワーヌ・グリーズマン、マテウス・クーニャなど攻撃のオプションはまずまず揃っているが、今夏にはルイス・スアレスが退団している。ロナウドをセンターフォワードに据え、ジョアン・フェリックスとグリーズマンがサポートする攻撃陣は魅力的ではある。指揮官ディエゴ・シメオネのスタイルがロナウドに合うかは疑問だが、候補としては面白いか。
資金力的にはパリ・サンジェルマンが魅力的だが、ロナウドまで獲る場合はMNMの解体が不可欠だ。ムバッペ、メッシ、ネイマールのいずれかをチームから外さなければロナウドは入れられない。メッシとロナウドの共闘は見てみたいが、現実的ではない。
結局のところ、英『Squawka』が今のロナウドにとってのベストクラブに挙げたのは古巣スポルティングCPだ。5大リーグを離れることに加え、賃金カットも避けられないだろう。しかし、5大リーグのメガクラブでロナウドを欲しがるクラブが少ないのも事実だ。マーケティング面から見ても古巣スポルティング復帰は最も妥当な案か。
残念ながらスポルティングCPはチャンピオンズリーグ制覇を狙える規模のクラブではないため、ロナウドが加入してもグループステージを突破できるかさえ分からない。ロナウドにとって理想の行き先ではないかもしれないが、マンUを離れる場合はかなり行き先が限られることになりそうだ。