インテルとのミラノダービーでもトップ下で先発した photo/Getty Images
攻撃の軸となっていきそうなデ・ケテラエル
今夏のミランの目玉補強となったベルギー代表FWチャールズ・デ・ケテラエル。かつてこのチームを指揮官としてセリエA制覇に導いた過去を持ち、元日本代表監督としてもお馴染みのアルベルト・ザッケローニ氏は、彼について独自の見解を明かしている。
昨季11年ぶりのスクデット獲得を成し遂げたものの、攻撃は左ウイングのFWラファエル・レオンに頼りがちであり、トップ下と右サイドの選手は人選もパフォーマンスもなかなか安定しなかった。
そういった事情も踏まえ、ミランはトップ下やウイング、最前線でもプレイ可能なデ・ケテラエルをクラブ・ブルージュから獲得。移籍金は3200万ユーロ(約45億円)+ボーナス300万ユーロ(約4億円)と報じられている。
デ・ケテラエルはウディネーゼとのセリエA開幕戦からいきなり途中出場を果たし、ミランでの公式戦デビューを飾っている。第3節ボローニャ戦ではついにミランでの初先発を飾ると、いきなりレオンの先制ゴールをアシスト。トップ下を主戦場としながら、随所に質の高いプレイを見せている。
伊『CalcioMercato』によれば、ザッケローニ氏はデ・ケテラエルの才能や彼のミランでの役割について言及。昨季トップ下として多く試合に出場したMFブラヒム・ディアスの名も挙げ、彼との比較も行っている。
「これまでのいくつかの試合で最も強調された彼の資質は、プレイメイカーの特徴であるフィニッシャーへのアシストであるように私には思える。そこで自分を表現させてあげるといい。昨季ディアスが担った役割により継続性と重要性を持たせるために、彼は連れて来られたのだと思う」
ディアスは開幕戦こそキレのあるパフォーマンスを見せ、1ゴール1アシストを記録したものの、その後の試合では不発に終わっている。このままいけばデ・ケテラエルがトップ下の定位置を奪う日も近いはず。