レアル・ソシエダの歴史的な勝利を支えた久保建英 photo/Getty images
歴史的な勝利に貢献した
9日に行われたマンチェスター・ユナイテッド対レアル・ソシエダのELグループE第1節は0-1でアウェイのラ・レアルが勝利を掴んだ。
日本代表の久保建英は同じく新加入のウマル・サディクと2トップを組み、最前線で先発となった。
前半、流れを掴んだのはユナイテッドだ。ボールはラ・レアルに持たせるが、上手く中盤で守備ブロックを形成し相手のミスを起点にカウンターのチャンスを狙う。実際に相手のミスからゴールに迫る場面もあり、赤い悪魔が前半を制した。
すると後半ラ・レアルが動く。サディクに代わってアレクサンデル・セルロートを投入し、久保は左ウイングにポジションを変える。この変更が大きく当たった。久保は左サイドからドリブルやクロスで好機を演出し続け、両チーム通じて最多となる2本のキーパスを記録。強烈な枠内へのシュートも放ち、存在感を示した。
PKを獲得した場面では久保の技術の高さが光った。左サイドから高精度のクロスを供給し、その流れで獲得した右サイドのコーナーキックは素早いリスタートから久保がボールを受け、相手を引き付ける。そうすることでボックス内のダビド・シルバがフリーでボールを受けることができ、そこからのシュートがPK獲得につながった。
「ザ・ベスト。
西『MUNDO DEPORTIVO』ではMOMとして久保を称賛している。とくに後半開始からの15分間で久保は輝き続けており、試合を決定付けるPK奪取に関与した。サイドからの突破力のなさを以前は指摘されていたが、このゲームでは対峙するヴィクトル・リンデロフをスピードで圧倒している。
重要なユナイテッドとの一戦でサムライが大活躍を見せた。同紙では「記憶に残る勝利」とこの一戦を振り返っており、その中心にいた久保はラ・レアルサポーターの記憶に間違いなく刻まれただろう(データは『SofaScore』より)。