バルサを撃破したレアル photo/Getty Images
バルサとの実力差は思った以上にあるとの評価も
昨季リーガとチャンピオンズリーグのダブルを達成しているレアル・マドリードには、不思議な力がある。相手を圧倒しているわけではないのだが、最終的には勝ってしまう。
スタッツだけを見れば、先日のバルセロナ戦もそうだろう。伝統のクラシコに臨んだレアルは、シュート8本で3ゴールを奪った。一方のバルセロナは18本のシュートを打っており、ポゼッション率もバルセロナの方が57%と高かった。
しかし、結果は3-1でレアルの勝利だ。米『ESPN』がまず称えたのは「ベテラン力」だ。
ダビド・アラバ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カリム・ベンゼマ、ダニエル・カルバハルといった選手たちは百戦錬磨の獅子だ。圧倒的な経験値、さらにレアルでチャンピオンズリーグを複数回制してきたことによる特別な自信を感じさせる。いかなる相手との対戦でも彼らがブレることはない。このゲームは欠場していたが、それはGKティボー・クルトワも同じだ。
さらに不思議なことに、最近はMFフェデリコ・バルベルデやDFエデル・ミリトンといった比較的経験の浅い若手選手たちもベテランのように落ち着き払っている。クラシコに緊張するわけでもなく、ここぞという場面できっちりと仕事してくる。
同メディアは3-1のスコア以上にレアルとバルサの間に差があると伝えており、数字では表せない不思議な力がレアルには備わっている。それは短時間で身につくものではないのだろう。
白い巨人の一員とのプライドがそうさせるのか。レアルは引き締めるところはきっちりと締めてくる。その意志は若手にも受け継がれており、今季もレアルは渋く相手を苦しめるチームとなりそうだ。