シェフィールド・ユナイテッドで存在感を示すジェイムズ・マカティ photo/Getty Images
このままブレイクとなるか
近年、急激に成果を残すようになったマンチェスター・シティのアカデミー。トップチームにはフィル・フォーデンに続く存在としてコール・パルマーとリコ・ルイスが昇格している。
他チームであれば今夏の移籍市場でサウサンプトンに4人の若者が移籍している。ギャビン・バズヌ、ロメオ・ラヴィア、サミュエル・エドジー、ファン・ラリオスのことだ。すでにバズヌとラヴィアはトップチームで出場機会を得ており、エドジーも続こうとトレーニングに励んでいる。
イングランドの実質2部であるチャンピオンシップにもシティの若手がいて、ここまで2位のシェフィールド・ユナイテッドにはMFジェイムズ・マカティがローンで加わっている。
2013年からシティでプレイする20歳で、昨季トップチームデビューを飾った。アンダー世代ではあるが、イングランド代表の招集歴がある。出身地がサルフォードであること、スタイルがクラブのレジェンドであるダビド・シルバに似ていることから“サルフォードのシルバ”と呼ばれている。
そんなマカティは今季シェフィールド・ユナイテッドにローンで加わっており、リーグ戦では19試合に出場して3ゴール1アシストとまずまずな数字を残している。そのうち2ゴールは直近の2試合で決めており、ブレイクの兆しが見えてきた。
「一対一の場面、プレッシャー下でボールを受ける能力。この2つが彼の強みで、今それを示し始めている」
英『Manchester Evening News』ではチームメイトであるトミー・ドイルがシェフィールド・ユナイテッドでのマカティについて語っている。新天地に適応して徐々に自身の強みを披露できるようになっており、このレンタルは正解だった。
マカティが優秀な選手であることには間違いないが、よりインパクトを残さなければシティのトップチームでは生き残れない。起用されるとすればインサイドハーフであり、ケビン・デ・ブライネやイルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバがライバルとなる。
英2部で存在感を示すマカティ。20歳と若い選手で、シーズンが終わるころにはどのような成績を残しているのだろうか。