今季もエヴァートンは苦戦が続いている photo/Getty Images
リシャルリソンの退団は痛手だった
昨季の奇跡的な残留劇から約7ヶ月。またエヴァートンが危険な位置まで落ちてきた。
エヴァートンは昨季途中に指揮官ラファエル・ベニテスを解任し、途中から指揮官に就任したフランク・ランパードの下で何とか残留に成功。ランパードは降格の危機を救った英雄のように扱われたが、今季も現在16位と大ピンチである。
最大の問題は、16試合で12ゴールしか奪えていない攻撃陣だ。ここはブラジル代表FWリシャルリソンがトッテナムへ移籍してしまい、ドミニク・カルバート・ルーウィンも怪我続きなのが痛い。今夏にはバーンリーからFWドワイト・マクニール、ブライトンからFWニール・モペイも加えたが、マクニールはここまで2ゴール、モペイは1ゴールと結果が出ていない。
バーンリーからフリーで迎えたDFジェイムズ・ターコウスキー、ウォルバーハンプトンからレンタルで加えたDFコナー・コーディのセンターバック2人が堅守を維持していたのが救いだったが、それも11月のボーンマス戦で3失点と崩壊(0-3で敗北)。一時はプレミアで最も失点の少ないチームとなっていたが、今では19失点まで増えてきた。
2020年にはMFハメス・ロドリゲスを獲得するなど積極的な動きを見せており、当時の目標は欧州カップ戦出場権の獲得だった。それが2年ほどで残留を心配しなければならない位置まで落ちており、今季も危険だ。しかも31日にはマンチェスター・シティ戦が控えていて、ここで勝つのはかなり厳しい。後味の悪い2022年の終わりとなるかもしれない。
とにかく得点を奪わないことには残留を勝ち取れないが、攻撃部分を改革できるだろうか。