アル・サッド指揮官を経てバルサ指揮官に就任したシャビ監督 photo/Getty Images
キャリア晩年を中東で過ごすことになったC・ロナウド
先日サウジアラビアのクラブ、アル・ナスルへの加入が決まったFWクリスティアーノ・ロナウド。かつてサウジアラビアの隣国カタールでキャリアを重ねたバルセロナのシャビ・エルナンデス監督は、中東でのプレイはそう簡単ではないとロナウドに警告している。
FIFAワールドカップ・カタール大会期間中にマンチェスター・ユナイテッドを退団し、年俸総額約2億ユーロ(約280億円)と言われる大型契約をアル・ナスルと結んだロナウド。マンU時代の出場停止処分が適用された影響でまだ試合には出場しておらず、23日に予定されているアル・イテファク戦でのデビューが見込まれている。
英『Daily Mail』によれば、バルサのシャビ監督がそんなロナウドに対して、サウジアラビアでプレイすることの難しさを説いている。彼は2015年にバルサからカタールのアル・サッドへと移籍しており、2019年に現役を退いて後はそのままアル・サッドの指揮官に就任。計6年以上カタールの地で活躍していた。
「ロナウドはサウジアラビアで最高のクラブの一つと契約したが、それはチャレンジングなことだ」
「このリーグはとても複雑なんだ。私はアル・サッドで監督を務めていた時にサウジアラビアのいくつかのチームと対戦した。難しい挑戦になるだろうね」
現在のアル・ナスルには、かつてアーセナルやナポリで活躍したコロンビア代表GKダビド・オスピナや、バイエルン・ミュンヘンなどでプレイした元ブラジル代表MFルイス・グスタボがいる。他チームに目を移せば、アル・シャバブには元アルゼンチン代表MFエベル・バネガやポーランド代表MFグジェゴシュ・クリホビアクといったタレントが在籍している。
こういったビッグネームが揃う発展途上のリーグは他にもいくつかあるが、サウジアラビアは代表チームもアジア屈指の強さを誇る。国内リーグの選手のみで臨んだカタール大会では、優勝国アルゼンチンを1-2で下す番狂わせも起こしており、そのポテンシャルの高さは侮れない。
当のロナウドは今季に入ってから調子を落としており、マンUやポルトガル代表ではあまり結果を残せていなかった。