文句なしとはいかなかったバルサ時代 photo/Getty Images
時を経て愛するクラブに帰還した
十分過ぎるほど偉大なキャリアを歩んでいるが、より良い道もあったのか。現在セリエBのコモでプレイしている35歳の元スペイン代表MFセスク・ファブレガスは、アーセナルからバルセロナへと移籍するタイミングがベストではなかったと考えているようだ。
バルサの下部組織で育ち、10代のうちにアーセン・ヴェンゲル氏率いるアーセナルへと移籍したセスク。プレミアリーグ屈指のパサーとして活躍した後、2011年に古巣バルサへと舞い戻り3シーズンに渡って在籍。主力の1人としてラ・リーガやコパ・デル・レイなどといったタイトルの獲得に貢献したが、中盤にシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツといった選手がいたこともあり、偽9番などといった役割を幅広く任された。
スペイン『MUNDODEPORTIVO』によると、ポッドキャストの番組に出演したセスクはその中で自らのキャリアを振り返っており、バルサ移籍の経緯などについても言及している。当時は少し気持ちが焦っていたようだ。
「バルセロナではみんなが優勝を経験していたし、とても良いプレイをしていた。
「今思えば、シャビが輝きを失い始めるまでもう少し待って、彼の代わりとして(バルサに)行くべきだったのかもしれない。でもアーセナルで何年も優勝できないもどかしさや、クラブがうまく選手を獲得できていないと感じることが時々あったから参っていたんだ。それで去ることにした」
「僕はバルサのファンだったし、子供の頃からトップチームでプレイすることが夢だった。でもアーセナルは僕に多くのものをもたらしてくれたし、クラブのみんなやファンからすごく愛されていると感じていた。だからとても辛かったよ。僕がとてもとても若い頃から自信を与えてくれた…… ものすごくハードだった」
セスクはバルサ退団後にチェルシーでプレミアリーグ優勝を2度経験するなど新たな成功を収めている。