セルティック所属のオ・ヒョンギュは韓国代表に招集されていた photo/Getty Images
スコットランドのリーグレベルをどう評価する
FIFAワールドカップ・カタール大会の激闘を終え、今月のウルグアイ、コロンビアとのキリンチャレンジカップから新たなスタートを切った第二次森保ジャパン。
そこで議論を呼んだのが、セルティックで活躍するFW古橋亨梧、MF旗手怜央を招集外とした人選だ。
森保監督はリーグレベルや置かれている状況など総合的な観点からメンバーを決定したと説明しており、もちろん誰を招集するかは指揮官の自由だ。スタイルに合うかどうかもポイントになる。セルティックからはFW前田大然を招集していたが(最終的には怪我で離脱)、前田の方が森保監督のスタイルに合うとの判断だろう。
ただ、この人選はスコットランドでも話題を呼んだ。古橋はスコットランド国内リーグの得点ランク首位を走るストライカーであり、セルティックの歴史に名を残す選手になりつつある。スコットランドとセルティックのファンからすれば、古橋の招集外は意外な判断に映るだろう。
この議論に反応したのが韓国『東亜日報』だ。セルティックには今冬に水原三星ブルーウイングスより21歳のFWオ・ヒョンギュが加入しており、同選手は今月のウルグアイ、コロンビアとの親善試合にユルゲン・クリンスマン監督より招集を受けている。
クリンスマンはヒョンギュを両ゲームで途中出場させており、韓国でもスコットランド国内リーグのレベルを巡って議論が起きているようなのだ。
同メディアは「日本の森保監督は古橋や旗手といったセルティックの主軸を招集せず、スコットランド国内リーグのレベルに関する議論が再び浮上した。だが、オ・ヒョンギュの考えは違う」と触れ、ヒョンギュも次のようにコメントしている。
「スコットランドリーグのDFはフィジカルが強い。
この意見も一理あるか。対戦相手はセルティック、特にトップスコアラーの古橋を抑えようと徹底的にマークしてくるはずで、そこでゴールを重ねるのは簡単ではない。チームレベルでセルティックが他を圧倒しているのは事実だが、簡単にゴールを決められる環境というわけではない。
セルティックがアジアの選手に目を向けたがゆえの議論だが、スコットランド国内リーグに関する見方は様々あるようだ。今後も古橋や旗手を筆頭に日本人選手がセルティックで活躍を続けた場合、代表招集のたびに何かと注目を集めることになるだろう。