南野はモナコで苦戦気味だ photo/Getty Images
モナコは想像以上にライバルが多かった
3月のキリンチャレンジカップに挑んだ日本代表は、背番号10を空けたままにしていた。
第二次森保ジャパンで誰が10番を背負っていくかはまだ分からず、ファンの間でも意見は分かれるだろう。
気になるのは、ワールドカップ・カタール大会で10番を背負ったFW南野拓実だ。
南野は森保ジャパンで長く主力を務めてきたが、3月の代表戦はメンバーに入らなかった。もちろん南野も第二次森保ジャパンの10番候補となるだろうが、問題はクラブでの立ち位置だ。
南野は今季よりフランスのモナコでプレイを始めているが、前線はライバルが多い。何よりの想定外は18歳と若いU-19フランス代表MFエリーゼ・ベン・セギルの成長で、ベン・セギルはここまでリーグ・アンで4ゴールを奪っている。
2日に行われたストラスブール戦も南野がベンチだったのに対し、ベン・セギルは先発して得点を記録。フランスらしい才能を感じさせるアタッカーで、未来のA代表候補と言ったところか。
リーグ・アン公式もベン・セギルの序列が上になったとの見方を示す。
「ベン・セギルは元リヴァプールの南野よりも優先的に10番のポジションを任されており、なぜ指揮官フィリップ・クレメントが彼を信頼しているのかよく分かるゲームだった。ストラスブールは10代のベン・セギルを捕まえられなかった」
南野はベン・セギルの台頭もあり、2023年に入ってからは2月のクレルモン戦以外リーグ戦での先発出場がない。ストラスブール戦も最後まで出番はなく、アピールの機会が限られている。
出場機会が増えなかったのは以前所属していたリヴァプールでも同じだったが、まずはクラブで出場機会を確保したい。