アーセナルはリヴァプールと引き分けてしまった photo/Getty Images
シティとの直接対決も残っている
アーセナルはこのままプレミアリーグ首位の座を守れるだろうか。9日に行われた第30節・リヴァプール戦を2-2のドローで終え、やや焦りを感じているサポーターもいるだろう。
怖いのは2位マンチェスター・シティだ。現在マンCは29試合を消化し、勝ち点67。対するアーセナルは30試合を消化して勝ち点73となっており、まだアーセナルがリードしている。
だが、アーセナルは残りのスケジュールがなかなか厳しい。次節16日に予定されているウェストハム、21日のサウサンプトン戦はどちらも格下だが、26日にはマンCとの直接対決が控えている。ここが最大の山場であることは言うまでもなく、この3試合は全勝で通過したい。
マンC戦が終わっても試練は続く。29日にはチェルシー、5月に入ると7日にニューカッスル、14日にブライトン、20日にノッティンガム・フォレスト、28日にウォルバーハンプトンで今季の日程は終了する。
このうちチェルシー、ニューカッスル、ブライトン戦は難しい戦いになると予想できる。チェルシーは監督交代などバタバタしているところもあるが、抱えている選手は一流だ。楽に勝てる相手ではない。
ニューカッスルとブライトンは指揮官の下できっちりとスタイルを構築しており、フットボールのクオリティが高い。アーセナルが勝ち切れない展開も予想できる。
米『ESPN』は「このスケジュールでアーセナルは何勝できる?」と問いかけているが、自信を持って全勝と答えられるサポーターはあまり多くないかもしれない。
一方でマンCはレスター・シティ、アーセナル、ブライトン、フラム、ウェストハム、リーズ・ユナイテッド、エヴァートン、チェルシー、ブレントフォードとの戦いを予定しており、ややアーセナルの方が厳しいか。
マンCの場合はFA杯、チャンピオンズリーグの戦いも残っているため、リカバリー面ではアーセナルの方が有利との見方もある。とはいえマンC側はこうした優勝争いに慣れている選手が多く、アーセナルの若手とは経験値の差がある。
リヴァプール戦をドローで終えたことでプレッシャーが一気に増した印象もあるが、アーセナルは逃げ切れるのか。ここからがプレミア制覇への大きな壁だ。