シュツットガルトで主力として活躍する遠藤(右)と伊藤(左)photo/Getty Images
ミスリンタート氏がディレクターに
11日、ドイツ人のスヴェン・ミスリンタート氏がアヤックスのフットボール担当ディレクターに就任することが発表された。なお、契約期間は2023年5月19日から2026年6月30日までとなっている。
ミスリンタート氏はこれまでボルシア・ドルトムント、アーセナル、シュツットガルトと渡り歩き、各クラブで選手の発掘や獲得に尽力してきた。“ダイヤモンド・アイ”とも呼ばれる優れたスカウト眼で、ドルトムント時代にはロベルト・レヴァンドフスキや香川真司らを獲得。同クラブが2010年以降に黄金期を築き上げた際の“陰の立役者”と言っても過言ではない。
そして、2019年4月から昨年11月までは、シュツットガルトのスポーツディレクターを務めていたミスリンタート氏。遠藤航や伊藤洋輝をチームへ引き入れるのに尽力したとされる。当時、欧州で“ほぼ無名”だった彼らだが、大きな飛躍を遂げ、今やドイツ国内で高い評価を得る選手にまで成長。ミスリンタート氏の目利きがいかに素晴らしいかが、見てとれるのではないか。
育成に定評のある名門アヤックスと卓越したスカウト眼を持つミスリンタート氏が、オランダでどのような化学反応を起こすのか、非常に気になるところ。また、これまでの実績から、この敏腕ディレクターが日本のサッカー市場にも強い関心を持っていることが見てとれる。そのため、オランダで、アヤックスで、香川や遠藤に続く日本のNEWスターが誕生する可能性も大いにありそうだが、はたして。