フェイエノールトを指揮するスロット photo/Getty Images
エールディヴィジでの実績は十分だ
現在マンチェスター・ユナイテッドを指揮するエリック・テン・ハーグは、オランダの名門アヤックスでの仕事から評価が急上昇したオランダ人指揮官だ。マンUでも1年目から上手くチームを機能させており、サポーターもテン・ハーグの手腕を認めていることだろう。
そんなテン・ハーグに続けるだろうか。現在オランダ・エールディヴィジで注目を集めている青年指揮官がいる。
フェイエノールトを指揮する44歳のオランダ人指揮官アルネ・スロットだ。今季のエールディヴィジは荒れており、昨季まで国内を支配していたアヤックスが3位と落ち込んでいる。そのチャンスを逃さなかったのがスロット率いるフェイエノールトで、2位PSVに8ポイント差をつけて首位を快走中だ。
スロットは2019-20シーズンに同じエールディヴィジのAZを指揮しており、その際も25試合終了時点でアヤックスに並ぶ勝ち点56を獲得するなど見事な手腕を発揮していた。このシーズンは新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなり、最終的には得失点差で上回ったアヤックスが優勝となったのだが、AZを優勝争いに導いたスロットの手腕はこの頃より有名なものとなりつつあった。
それはフェイエノールトでも存分に発揮されており、今季はエールディヴィジのタイトルを手にするチャンスだ。アヤックスはテン・ハーグが去り、後任のアルフレッド・スロイデルも成績不振から今季途中に解任された。現在はヨン・ハイティンハが指揮しているが、アヤックスは主力流出の影響もあって安定感を欠いている。
PSVも今季からルート・ファン・ニステルローイを指揮官に迎えたが、こちらも盤石とは言い難い。
惜しくも準々決勝でローマに敗れたが、フェイエノールトはヨーロッパリーグの方でもベスト8まで進む印象的な戦いを披露した。