ヴィニシウスの仕掛けには相手DFも厳しく対応 photo/Getty Images
相手のマークはかなり厳しくなっている
アタッカーの宿命とも言えるが、ドリブルを得意とするプレイヤーは対戦相手からファウルを受けやすい。
中でも目立つのがレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールだ。
ブラジル代表の先輩・ネイマールと同じく左サイドからの仕掛けを武器とするヴィニシウスは、今季リーガ・エスパニョーラで最多となる100回のドリブル成功数を記録しており、その突破力は世界トップクラスだ。
相手DFの警戒も当然厳しい。ドリブル成功数が1位であることに加え、今季のヴィニシウスはファウルを受けた数も113回でリーグトップなのだ。
この数字は5大リーグ全体で見てもトップで、プレミアリーグではクリスタル・パレスFWジョルダン・アイェウ(74回)、セリエAではラツィオMFマッティア・ザッカーニ(95回)、ブンデスリーガではケルンDFヨナス・ヘクター(69回)、リーグ・アンではモンペリエMFテジ・サヴァニエ(84回)がそれぞれ最多となっており、100回を突破しているのはヴィニシウスだけだ。
ヴィニシウスの場合はブラジル人選手らしくファウルをもらうのが上手いことも関係しているが、数字的にも今世界で最も警戒されているレフトウイングと言っていいかもしれない。
先輩のネイマールもファウルをもらう数が多く、結果的に負傷の数も増えてしまっている。ヴィニシウスの場合は負傷の少なさも称賛されているが、それでも相手との不要な接触プレイは避けていくべきだろう。いつか怪我のトラブルが起きてしまうのではと不安に感じているレアルサポーターも少なくないはずだ(数字は『WhoScored』より)。