大分を5-0で撃破した山形(画像はイメージ) photo/Getty Images
圧巻のゴールラッシュを披露
常に「子どものなりたい職業ランキング」の上位にランクインするなど、プロサッカー選手は今も昔も子どもたちの憧れの職業となっている。つまり、現在プロとしてプレイしている選手たちは、子どもたちにとってヒーローと言っても過言ではない存在なのだ。
山形は17日、明治安田生命J2リーグ第16節で大分トリニータをホームへ迎え入れた。この試合はなんと、平日にもかかわらず13時30分キックオフという衝撃の決戦。この背景のひとつには、学びとエンタメを融合させることで、来場した小中高生に楽しんでもらう目的がある。実際に山形はこの一戦で、県内の小中高生を対象に自由席を無料開放。教育機関の協力のもと、3000名以上の子どもたちをこの大分戦に招待した。また、会場では『知育ゲーム』や『ユニバーサルスポーツ』を体験できるイベントも実施していた。
試合は、大勢の子どもたちがスタンドで見守る中、ホームの山形が大分を相手に圧巻のゴールラッシュを披露。19分に素早いカウンターからMF藤田息吹が先制点を奪うと、前半アディショナルタイムにはCKのこぼれ球をFWチアゴ・アウベスが押し込み追加点を奪う。
さらに後半に入ると、65分にMF横山塁、82分にMF加藤大樹、85分に再び藤田がゴールネットを揺らし、あっという間に5-0。15試合消化して20位と、今季は苦しいスタートとなっていた山形だが、子どもたちの前で“ヒーロー”としての役割をしっかりと果たし、2位と好調な大分を撃破したのだ。
大勢の子どもたちに、夢や希望を与える勝利となったのではないか。山形はこの勢いで、上位まで一気に駆け上がりたいところ。同クラブは次節、21日にブラウブリッツ秋田との東北ダービー『奥羽本戦』が控えている。