「睡眠薬依存で6週間リハビリに」「8歳のときに麻薬取引を」デ...の画像はこちら >>

エヴァートンに所属するアリ photo/Getty Images

幼少期のトラウマにも向き合った

エヴァートンに在籍するMFデル・アリ。一時はイングランド代表にも名を連ね、ワンダーキッドと呼ばれたこともある。

しかし、近年そのキャリアは下降線を辿っており、昨季はエヴァートンからトルコのベシクタシュにローンで出されていた。

そんなアリだが、英メディア『THE OVERLAP』でのガリー・ネビル氏によるインタビューのなかで、衝撃的な告白をしている。睡眠薬に依存してしまっていたというのだ。

「僕は睡眠薬の依存症になってしまっていたんだ。それは僕だけの問題ではないよ。サッカーの世界では、人々が思っている以上にそれが起こってしまっている」

「ベシクタシュから戻ってきたとき、治療が必要だとわかったんだ。
精神的に最悪の状況だった。それで、依存症やメンタルヘルス、トラウマを扱う現代的なリハビリ施設に行くことにした。今だと思ったんだ」

「僕はそこ(アメリカのリハビリ施設)に6週間行ったよ。エヴァートンは素晴らしくて、僕をサポートしてくれた。彼らに永遠に感謝する。とても正直に理解を示してくれたよ。
だから僕が人生最大の決断をしようとしている間、つまり僕が恐れていたことを実行しようとしている間、これ以上彼らに何も求められなかった。やってよかったよ。それには偏見がつきまとい、人々がやりたがらないことだ」

さらに、アリは幼少期のトラウマや犯罪歴についても告白している。

「(幼少期について)正直、あまり話したことがないよ。よく家に来ていた母の友人に性的な虐待を受けていた。それは6歳のときだったよ。
母はアルコール依存症だった」

「7歳で喫煙を始め、8歳のときには麻薬取引を始めた。サッカーボールと一緒に走り回っていたけど、ドラッグを隠し持っていた。8歳のときだよ。11歳のときには、隣に住んでいた男に橋の下に吊り下げられたことがある」

凄まじい幼少期を告白したアリ。それでも12歳のときには養子に出され、そこでの生活は幸せだったという。その後、サッカーに打ち込んだアリは16歳で所属のMKドンズでデビューしている。


アリは、リハビリを経たことで、幼少期のことを別の観点から見られるようになったという。依存症を克服し、幼少期のトラウマにも向き合った現在のアリ。今季はエヴァートンで、あの華麗なテクニックを存分に披露してもらいたい。