スウェーデンに敗れたなでしこジャパン photo/Getty Images
この経験は4年後に繋がる
なでしこジャパンのFIFA女子ワールドカップ2023の戦いはベスト8でスウェーデン代表に敗れて幕を閉じた。悔しい結果にはなったが、未来に繋がる大会となったのではないか。
『ESPN』もまだなでしこジャパンが完成していないと取り上げる。2011年大会の優勝を知るDF熊谷紗希はベテランだが、今のチームは若手も多い。ワールドカップのような国際大会を戦い抜くうえで経験値が不足していたのは事実だろう。
同メディアは、今回の主力が成長した4年後こそ優勝のチャンスと主張する。
「日本の反撃は遅すぎた。なでしこはスウェーデン戦でのスタートの悪さを嘆くことになるだろうが、これは大会全体で彼女たちがペースを乱した唯一の時間だった。ただ、ここからだ。注目すべきは、今回のワールドカップの日本代表チームの平均年齢がわずか24.9歳であることだ。彼女たちはタイトルを狙ううえで完璧に準備された経験豊富な集団ではなかったのだ。23人の選手名簿の中で、4年後に疑問があるのは32歳の主将・熊谷紗希くらいだろう」
「スウェーデン戦でもなでしこを引っ張った長谷川唯は、2027年に30歳で全盛期を迎えているはずだ。セントラルミッドフィールドのパートナーである2歳年下の長野風花も同様かもしれない。ブレイクスターの宮澤ひなたと遠藤純もまだ23歳で、藤野は19歳の若さで池田太監督より先発メンバーに抜擢された。
来年のパリ五輪も重要な大会で、そこでも経験を積めれば2027年のワールドカップに活きてくる。今回のスウェーデン戦は相手の術中にハマって自分たちの良さを出せないゲームとなってしまったが、この経験は4年後に繋がってくるはずだ。