昨季のセリエAを制したナポリ photo/Getty Images
ナポリにはクワラツヘリアとオシムヘンがいる
昨季はナポリがスクデットを手にしたが、今季のセリエAを制するのはどのチームだろうか。
王者ナポリの不安材料は、指揮官ルチアーノ・スパレッティの退任とDFキム・ミンジェ退団だ。
昨季の優勝はスパレッティの手腕によるところが大きく、リュディ・ガルシアへの交代が上手くいくかは分からない。センターバックとして安定していたキム・ミンジェの退団も痛手だろう。
しかし、伊『Gazzetta dello Sport』はそれでもナポリが有利だと主張する。その理由は、ライバルとなる各クラブが前線に問題を抱えているからだ。
昨季2位だったラツィオにはMF鎌田大地が加わったが、中盤のチャンスメイカーだったセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチが退団している。攻撃の形はもう一度考え直す必要があるだろう。
インテルはロメル・ルカク問題が発生した。昨季チェルシーからレンタルで加わっていたルカクには完全移籍のオプションもあったが、この交渉はルカクの行動もあってスムーズに進まなかった。ベテランFWエディン・ジェコも退団しており、新戦力のマルクス・テュラムがどこまでフィットするか次第だ。
ミランも中盤とウイングの補強は進んでいるが、センターフォワードの層はあまり厚くない。ベテランのオリヴィエ・ジルー、ザルツブルクから獲得したノア・オカフォーが軸だが、オカフォーに関しては5大リーグでの実績がない。どこまで機能するか未知数だ。
ユヴェントスはルカクとドゥシャン・ヴラホビッチのトレード案まで浮上していたが、こちらも前線のオプションは限られている印象だ。ヴラホビッチも能力の高いFWだが、ユヴェントス指揮官マッシミリアーノ・アッレグリのスタイルに100%合っているとは言い難い。
ナポリは左ウイングのクヴィチャ・クワラツヘリア、センターフォワードで昨季得点王のヴィクター・オシムヘンが残っており、控えにもジャコモ・ラスパドーリとジョバンニ・シメオネがいる。同メディアも前線のピースは他クラブより揃っているとの評価を下しており、これがナポリ連覇を支持する理由だ。
強豪クラブの多くが前線に不安を抱えている状態なのは気がかりだが、今季のセリエAをリードするのは王者ナポリなのか。19日より新たな戦いのスタートだ。
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