8試合で1勝と苦戦中のサンプドリア photo/Getty Images
セリエBでも危ない状況に
昨季セリエAで3勝10分25敗と散々な成績に終わり、最下位でセリエB降格が決まったサンプドリア。
昨季はロベルト・ダヴェルサ、マルコ・ジャンパオロ、デヤン・スタンコビッチと指揮官のバトンを繋いだが状況は改善されず、スタンコビッチも今夏にクラブを離れた。
今季よりチームの指揮を任されたのは、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロだ。イタリアと世界を代表する名レジスタだったピルロはユヴェントス、トルコのファティ・カラギュムリュクで指揮官を務めてきた経験を持つが、まだ指揮官としては駆け出しの44歳だ。
今季はサンプドリアを立て直して評価アップといきたいところだが、立ち上がりは最悪だ。ここまでリーグ戦8試合をこなして1勝2分5敗で19位に沈んでいる。まだ序盤とはいえ、まさかの2シーズン連続降格の危機だ。
伊『Calciomercato』は早くもピルロの立場が危ういものになってきたと取り上げており、すでに後任候補とすてフィリッポ・インザーギ、ファビオ・リヴェラーニといった名前も浮上している。
現役時代に中盤からチームを自在にコントロールしていたピルロには名将の予感もあったが、やや苦戦が目立つ指導者キャリアの始まりか。トルコのファティ・カラギュムリュクでは11勝11分12敗とまずまずな成績ではあったが、指導者としてインパクトはまだ不十分だ。
サンプドリアとしても2シーズン連続降格は避けなくてはならないが、ピルロ招聘は失敗だったのか。チームとピルロはいきなりの苦境に立たされている。