グラナダでプレイするサラゴサ photo/Getty Images
ヴィニシウスに勝負を挑めるドリブラー
リオネル・メッシがスペインを離れてからは、レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールがリーガ・エスパニョーラを代表するドリブラーとして地位を確立した。
ヴィニシウスは昨季もリーグトップとなる112回のドリブルを成功させていたが、今季はそんなヴィニシウスにも勝負を挑めそうなアタッカーが出てきている。
先日行われたリーガ・エスパニョーラ第9節のバルセロナ戦にて、衝撃の2ゴールを決めたグラナダFWブライアン・サラゴサ(22)だ。
サラゴサはグラナダのアカデミーで育ってきた選手だが、昨季のグラナダはスペイン2部での戦いだった。22歳のサラゴサが1部でプレイするのは今季が初となるのだが、すでにインパクトは抜群だ。
バルセロナ戦での2ゴールにより、今季の得点数は早くも5ゴールに達した。そんなサラゴサの得意技がドリブルだ。バルセロナ戦での2点目はそれを象徴しており、キックフェイントを交えたドリブルでバルセロナ守備陣を翻弄した圧巻のゴールだった。
サラゴサはここまでリーガ・エスパニョーラで28回のドリブルを成功させており、現時点ではリーグ1位だ。また5大リーグ全体を見ても、サラゴサより多くのドリブルを決めているのはバイエルンFWレロイ・サネのみだ。
今季はヴィニシウスに負傷離脱していた期間があり、それもサラゴサの数字が目立つ理由だろう。ここからはヴィニシウスも数字を上げてくるはずだが、1試合平均3.1回もドリブルを決めているサラゴサも同様にまだまだ数字を伸ばしてくるはず。
スペイン『MARCA』は早くもサラゴサを「欧州最高のドリブラーの1人」と絶賛している。今月にはスペイン代表メンバーにも選出されており、スペインの攻撃にアクセントをつける存在となるだろう。
そのドリブルする姿勢は元レアル・マドリードFWエデン・アザールを思わせるしなやかさがあり、ボールタッチに加えて体の使い方も上手い。今季前半戦では特大級のインパクトを放つサプライズ選手となっており、今季どこまでブレイクするか楽しみだ。